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RUGBYバカ一代

クラブラグビー回顧Ⅴ…

投稿日時:2009/03/12(木) 21:35

水沢ダービー


合併する前の何年間かは水沢同士の試合は白熱した内容が殆どだった。例え実力差があってもそれをカバーする不思議な力が働いていたように思える。ラグビーが下手とか上手いとか関係なく、お互いのプライドをかけて最後は意地と意地のぶつかり合いだった。今だから言えるが個人的には死ぬくらいの気持ちで試合に臨んでいた。

ラストワンプレーで勝負が決まった試合が3度あったと記憶している。県営運動公園で一度、松尾上寄木で二度かな?

その中のひとつは自分もそのプレーに絡んでいたのでビデオにも残っていないのにかなり鮮明に覚えている。BKに怪我人が出てFWのリッチーをセンターで起用。タフな試合で終盤はメンバー全員ボロボロだったのだ。だから若く元気者だったリッチーのセンター起用は当然だった。自陣10mより内側でのマイボールスクラム。レフリー『ラストワンプレー』の声が小さく聞こえた。ヤバイ・・・と思いつつも、次の展開で必ずボールにタッチしよう、必死でフォローしようと思った。スクラムで強い圧力を受けるも辛うじてボールが出る。SOユージからリッチーに渡る。リッチーはダミーひとふりで一気にラインブレイク。的が絞れぬコース取りでバッキングアップDF何人かをかわし相手FBと相対したところで左ライン斜め後ろをフォローしていた俺にパス(相手陣22mライン近辺)。ナイスパスッ!!と思いきや、キャッチ寸前に死角から相手ウィングのS人がノーボール気味にタックルにきたのだ。「ノッコンだけは避けないと」…必死にボールを抱えて倒れた。

…と同時に後方から『Sさんっ!』とフォローの声がっ。誰っ?どこっ?わからなかったがフワッとパスを浮かしてみたところ、見事にボールをキャッチして走り抜けていくH春の姿が見えた!あちこちから『やったぁ~!!』の声が。ラストワンプレーでの大逆転劇で本当に凄まじい試合だった。当時、Dさんから「どこぞの試合を観るよりも水沢同士のゲームが一番面白いね」と言われたのが今でも興味深い。

翌シーズンはその逆のケースがあったのは言うまでもなく、まさしく天国と地獄だった。

 

続く・・・。(次回で最終回かな)

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