社会人ラグビーの「第27回東北クラブ選手権大会」決勝が７日、北上総合運動公園で行われ、

本県代表の奥州アテルイR・F・Cが北陵ラガー（宮城県）を45-14で下し、連覇を達成した。

走力のある若手とベテランがかみ合い、チーム一丸で勝利をつかみ取った。

大会には東北各県の代表チームが出場。準決勝から登場した前回優勝の奥州アテルイは、

パワーズ（秋田県）を87-17で圧勝。勢いをつけて決勝に臨んだ。

決勝も試合開始からノーホイッスルトライで得点するなど、序盤からアテルイペース。

後半始めに相手に少し押し込まれたものの、新加入の若いメンバーを中心に走り勝った。

今季は県イーハトーブリーグで1勝2敗。それでも強敵・紫波オックスに終了5分前までリードを奪うなど

善戦もあった。互角に渡り合ったことで選手たちの大きな自信になった。

今大会では昨年サポートを頼んだ一関チームのメンバーが出場せず、人数に不安を抱えながらも

純粋なアテルイメンバーで勝ち切った。千田俊キャプテンは「アテルイ一丸となって挑んだ今年のほうが、

昨年の優勝よりもうれしい。来年はもっと良いシーズンになるようにさらに頑張りたい」と喜ぶ。

同チームの高野栄仁監督は「来年は東北クラブ選手権3連覇を当然狙う。今後は東日本大会にも

機会があれば出場してみたい」と力強く話した。

【2010年11月11日　胆江日日新聞より】